オバマ氏の大統領就任演説は話題になりましたが、もうひとつ、就任式の祈りも、話題となりました。私も興味深く聞いたり読んだりしてみたのですが、今ひとつ、わかりませんでした。
リタイアした牧師夫人ジェーンからのお誘いで、テニスをした後のランチの席で、チャンス!とばかり、あのときのお祈りについて聞いてみました。
あのようなときのお祈りは、神学的かつ歴史的な含みが大きく、ただそれを読んだだけではわかりにくいからです。
開会のお祈り(Invocation)はウォーレン牧師。サドルバック教会の牧師先生であり、ベストセラー「Purpose of Driven Life」の著者で、貧困や病気などと積極的に取り組んでいる行動派牧師です。
We celebrate a hinge-point of history with the inauguration of our first African American president of the
We are so grateful to live in this land, a land of unequaled possibility, where the son of an African immigrant can rise to the highest level of our leadership. ………….
我々はアメリカ合衆国発のアフリカ系大統領誕生、という歴史の要にいます。
アフリカからの移民の息子がアメリカ最高の地位につくことができる、比類なき可能性を持つこの国に住んでいることを感謝します。・・・・・・
アフリカからの移民の息子、という表現。いいのかなぁ???
ジェーンは「事実だし、そのことに誇りを持っているのだから問題ない」とのこと。オバマ氏のお父さんはケニヤからの留学生で、アメリカ人と結婚したけど、結局離婚しケニヤに帰り、なくなったのだから、移民とはいえないような気がする。
オバマ氏が移民の息子なら、うちの子供たちも、日本からの移民の息子、娘なのね。
移民、と言う日本語がマイナスのイメージがあるから、なのでしょうか。
でもそのあとの、
Help us, O God, to remember that we are Americans, united not by race, or religion, or blood, but to our commitment to freedom and justice for all.
主よ、我々アメリカ人が、人種や宗教ではなくすべての人のための自由と正義のために一つとなっていることを常に思い出させてください。
祝祷(Benediction)はキング牧師とともに市民権運動に深くかかわってきたDr.Lowery牧師が捧げました。
この牧師はCoretta キング牧師夫人の葬儀の際、そのメッセージの中で爆弾発現をして驚かせた人です。
爆弾発言・・・・ブッシュそ大統領も出席していた席上で、
We know now there were no weapons of mss destruction over there. But Coretta knew and we know that there are weapons of misdirection right down here. Millions without health insurance. Poverty arounds. For war billions more but no more for the poor !
われわれはイラクに大量破壊兵器がなかったことを知っている。間違ったものに向けられる兵器がこの場にあることを、Corettaも知っていたし私たちも知っている。健康保険のない何百万と言う人々、あちこちにある貧困。戦争には何億とるもつぎ込むけど、貧しい人々には何もしてくれない。
この発言を現職大統領、ブッシュ氏の前で言い放ったのは、わぁぉ~~~!
ガッツがある、骨がある。
この日もメッセージの最後のところに多くのコメントが寄せられました。
…… in the joy of a new beginning, we ask you to help us work for that day when black will not be asked to get back, when brown can stick around… (Laughter)… when yellow will be mellow… (laughter)…
when the red man can get ahead , man…(laughter)… and when white will embrace what right.
この新しい門出の日に、
黒人はバスの後ろの席に行けと言われることのないように、
ヒスパニック系は今のままでいられるように、
アジア系は穏やかで平和的でありますように、
インディアンは前進できるように、
そして
白人は正しいことを喜んで受け入れることができるように。。。。。
保守派からは「分断主義だ。民族主義的だ」と言う批判がされ、
メディアからは
一般の聴衆からはユーモアと受け止められた、と新聞に出ていました。
私の周りで聞いた限りでは、
「あの場にはふさわしくない。Unity していくのに逆行している」
「彼の経歴からはわかるけど、カラーで総称するのはよくない。」
「アメリカで黒人は全人口の13%。オバマ氏は黒人の大統領ではなく、アメリ カみんなの大統領だよ」など、批判が大方でした。
ただ一人、「彼は、人生の中でものすごく大きな変化を身をもって体験して生きてきた。彼の言葉には重みがある」と擁護している人はいました。
「ゆ~こも、あなたはYellowだから・・と言われて嬉しい?」と逆に聞かれてしまいました。
う~ん、どうだろう。

新しい日の出の前には
私には窺い知ることが難しい、
深くて長い歴史があるのです。
だからこそ、人間の力だけでは難しい「宗教、民族を超えて、一つになれますように」という大きなチャレンジを、神に祈るのですね。


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